2019年04月19日

 Kyohno Seisho Monogatari (s)

今日も一日良い日でありますように!

聖金曜日(主の受難)

過越の聖なる断食(大斎・小斎の日)

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☆今日の聖書物語 *

ヨハネによる福音 18:1--19:42

 イエスはこれらのことを語り終えて、弟子たちと一緒にケデロンの谷の向こうへ行かれた。そこには園があって、イエスは弟子たちと一緒にその中にはいられた。

 イエスを裏切ったユダは、その所をよく知っていた。イエスと弟子たちとがたびたびそこで集まったことがあるからである。

 さてユダは、一隊の兵卒と祭司長やパリサイ人たちの送った下役どもを引き連れ、たいまつやあかりや武器を持って、そこへやってきた。

 しかしイエスは、自分の身に起ろうとすることをことごとく承知しておられ、進み出て彼らに言われた、「だれを捜しているのか」。

 彼らは「ナザレのイエスを」と答えた。イエスは彼らに言われた、「わたしが、それである」。イエスを裏切ったユダも、彼らと一緒に立っていた。

 イエスが彼らに「わたしが、それである」と言われたとき、彼らはうしろに引きさがって地に倒れた。

 そこでまた彼らに、「だれを捜しているのか」とお尋ねになると、彼らは「ナザレのイエスを」と言った。

 イエスは答えられた、「わたしがそれであると、言ったではないか。わたしを捜しているのなら、この人たちを去らせてもらいたい」。

 それは、「あなたが与えて下さった人たちの中のひとりも、わたしは失わなかった」とイエスの言われた言葉が、成就するためである。

 シモン・ペテロは剣を持っていたが、それを抜いて、大祭司の僕に切りかかり、その右の耳を切り落した。その僕の名はマルコスであった。

 すると、イエスはペテロに言われた、「剣をさやに納めなさい。父がわたしに下さった杯は、飲むべきではないか」。

 それから一隊の兵卒やその千卒長やユダヤ人の下役どもが、イエスを捕え、縛りあげて、

 まずアンナスのところに引き連れて行った。彼はその年の大祭司カヤパのしゅうとであった。

 カヤパは前に、ひとりの人が民のために死ぬのはよいことだと、ユダヤ人に助言した者であった。

 シモン・ペテロともうひとりの弟子とが、イエスについて行った。この弟子は大祭司の知り合いであったので、イエスと一緒に大祭司の中庭にはいった。

 しかし、ペテロは外で戸口に立っていた。すると大祭司の知り合いであるその弟子が、外に出て行って門番の女に話し、ペテロを内に入れてやった。

 すると、この門番の女がペテロに言った、「あなたも、あの人の弟子のひとりではありませんか」。ペテロは「いや、そうではない」と答えた。

 僕や下役どもは、寒い時であったので、炭火をおこし、そこに立ってあたっていた。ペテロもまた彼らに交じり、立ってあたっていた。

 大祭司はイエスに、弟子たちのことやイエスの教のことを尋ねた。

 イエスは答えられた、「わたしはこの世に対して公然と語ってきた。すべてのユダヤ人が集まる会堂や宮で、いつも教えていた。何事も隠れて語ったことはない。

 なぜ、わたしに尋ねるのか。わたしが彼らに語ったことは、それを聞いた人々に尋ねるがよい。わたしの言ったことは、彼らが知っているのだから」。

 イエスがこう言われると、そこに立っていた下役のひとりが、「大祭司にむかって、そのような答をするのか」と言って、平手でイエスを打った。

 イエスは答えられた、「もしわたしが何か悪いことを言ったのなら、その悪い理由を言いなさい。しかし、正しいことを言ったのなら、なぜわたしを打つのか」。

 それからアンナスは、イエスを縛ったまま大祭司カヤパのところへ送った。

 シモン・ペテロは、立って火にあたっていた。すると人々が彼に言った、「あなたも、あの人の弟子のひとりではないか」。彼はそれをうち消して、「いや、そうではない」と言った。

 大祭司の僕のひとりで、ペテロに耳を切りおとされた人の親族の者が言った、「あなたが園であの人と一緒にいるのを、わたしは見たではないか」。

 ペテロはまたそれを打ち消した。するとすぐに、鶏が鳴いた。

 それから人々は、イエスをカヤパのところから官邸につれて行った。時は夜明けであった。彼らは、けがれを受けないで過越の食事ができるように、官邸にはいらなかった。

 そこで、ピラトは彼らのところに出てきて言った、「あなたがたは、この人に対してどんな訴えを起すのか」。

 彼らはピラトに答えて言った、「もしこの人が悪事をはたらかなかったなら、あなたに引き渡すようなことはしなかったでしょう」。

 そこでピラトは彼らに言った、「あなたがたは彼を引き取って、自分たちの律法でさばくがよい」。ユダヤ人らは彼に言った、「わたしたちには、人を死刑にする権限がありません」。

 これは、ご自身がどんな死にかたをしようとしているかを示すために言われたイエスの言葉が、成就するためである。


 さて、ピラトはまた官邸にはいり、イエスを呼び出して言った、「あなたは、ユダヤ人の王であるか」。

 イエスは答えられた、「あなたがそう言うのは、自分の考えからか。それともほかの人々が、わたしのことをあなたにそう言ったのか」。

 ピラトは答えた、「わたしはユダヤ人なのか。あなたの同族や祭司長たちが、あなたをわたしに引き渡したのだ。あなたは、いったい、何をしたのか」。

 イエスは答えられた、「わたしの国はこの世のものではない。もしわたしの国がこの世のものであれば、わたしに従っている者たちは、わたしをユダヤ人に渡さないように戦ったであろう。しかし事実、わたしの国はこの世のものではない」。

 そこでピラトはイエスに言った、「それでは、あなたは王なのだな」。イエスは答えられた、「あなたの言うとおり、わたしは王である。わたしは真理についてあかしをするために生れ、また、そのためにこの世にきたのである。だれでも真理につく者は、わたしの声に耳を傾ける」。

 ピラトはイエスに言った、「真理とは何か」。こう言って、彼はまたユダヤ人の所に出て行き、彼らに言った、「わたしには、この人になんの罪も見いだせない。

 過越の時には、わたしがあなたがたのために、ひとりの人を許してやるのが、あなたがたのしきたりになっている。ついては、あなたがたは、このユダヤ人の王を許してもらいたいのか」。

 すると彼らは、また叫んで「その人ではなく、バラバを」と言った。このバラバは強盗であった。

 そこでピラトは、イエスを捕え、むちで打たせた。

 兵卒たちは、いばらで冠をあんで、イエスの頭にかぶらせ、紫の上着を着せ、

 それから、その前に進み出て、「ユダヤ人の王、ばんざい」と言った。そして平手でイエスを打ちつづけた。

 するとピラトは、また出て行ってユダヤ人たちに言った、「見よ、わたしはこの人をあなたがたの前に引き出すが、それはこの人になんの罪も見いだせないことを、あなたがたに知ってもらうためである」。

 イエスはいばらの冠をかぶり、紫の上着を着たままで外へ出られると、ピラトは彼らに言った、「見よ、この人だ」。

 祭司長たちや下役どもはイエスを見ると、叫んで「十字架につけよ、十字架につけよ」と言った。ピラトは彼らに言った、「あなたがたが、この人を引き取って十字架につけるがよい。わたしは、彼にはなんの罪も見いだせない」。

 ユダヤ人たちは彼に答えた、「わたしたちには律法があります。その律法によれば、彼は自分を神の子としたのだから、死罪に当る者です」。

 ピラトがこの言葉を聞いたとき、ますますおそれ、

 もう一度官邸にはいってイエスに言った、「あなたは、もともと、どこからきたのか」。しかし、イエスはなんの答もなさらなかった。

 そこでピラトは言った、「何も答えないのか。わたしには、あなたを許す権威があり、また十字架につける権威があることを、知らないのか」。

 イエスは答えられた、「あなたは、上から賜わるのでなければ、わたしに対してなんの権威もない。だから、わたしをあなたに引き渡した者の罪は、もっと大きい」。

 これを聞いて、ピラトはイエスを許そうと努めた。しかしユダヤ人たちが叫んで言った、「もしこの人を許したなら、あなたはカイザルの味方ではありません。自分を王とするものはすべて、カイザルにそむく者です」。

 ピラトはこれらの言葉を聞いて、イエスを外へ引き出して行き、敷石(ヘブル語ではガバタ)という場所で裁判の席についた。

 その日は過越の準備の日であって、時は昼の十二時ころであった。ピラトはユダヤ人らに言った、「見よ、これがあなたがたの王だ」。

 すると彼らは叫んだ、「殺せ、殺せ、彼を十字架につけよ」。ピラトは彼らに言った、「あなたがたの王を、わたしが十字架につけるのか」。祭司長たちは答えた、「わたしたちには、カイザル以外に王はありません」。

 そこでピラトは、十字架につけさせるために、イエスを彼らに引き渡した。
彼らはイエスを引き取った。

 イエスはみずから十字架を背負って、されこうべ(ヘブル語ではゴルゴダ)という場所に出て行かれた。

 彼らはそこで、イエスを十字架につけた。イエスをまん中にして、ほかのふたりの者を両側に、イエスと一緒に十字架につけた。

 ピラトは罪状書きを書いて、十字架の上にかけさせた。それには「ユダヤ人の王、ナザレのイエス」と書いてあった。

 イエスが十字架につけられた場所は都に近かったので、多くのユダヤ人がこの罪状書きを読んだ。それはヘブル、ローマ、ギリシヤの国語で書いてあった。

 ユダヤ人の祭司長たちがピラトに言った、「『ユダヤ人の王』と書かずに、『この人はユダヤ人の王と自称していた』と書いてほしい」。 19:22ピラトは答えた、「わたしが書いたことは、書いたままにしておけ」。

 さて、兵卒たちはイエスを十字架につけてから、その上着をとって四つに分け、おのおの、その一つを取った。また下着を手に取ってみたが、それには縫い目がなく、上の方から全部一つに織ったものであった。

 そこで彼らは互に言った、「それを裂かないで、だれのものになるか、くじを引こう」。これは、「彼らは互にわたしの上着を分け合い、わたしの衣をくじ引にした」という聖書が成就するためで、兵卒たちはそのようにしたのである。

 さて、イエスの十字架のそばには、イエスの母と、母の姉妹と、クロパの妻マリヤと、マグダラのマリヤとが、たたずんでいた。

 イエスは、その母と愛弟子とがそばに立っているのをごらんになって、母にいわれた、「婦人よ、ごらんなさい。これはあなたの子です」。

 それからこの弟子に言われた、「ごらんなさい。これはあなたの母です」。そのとき以来、この弟子はイエスの母を自分の家に引きとった。

 そののち、イエスは今や万事が終ったことを知って、「わたしは、かわく」と言われた。それは、聖書が全うされるためであった。

 そこに、酢いぶどう酒がいっぱい入れてある器がおいてあったので、人々は、このぶどう酒を含ませた海綿をヒソプの茎に結びつけて、イエスの口もとにさし出した。

 すると、イエスはそのぶどう酒を受けて、「すべてが終った」と言われ、首をたれて息をひきとられた。

 さてユダヤ人たちは、その日が準備の日であったので、安息日に死体を十字架の上に残しておくまいと、(特にその安息日は大事な日であったから)、ピラトに願って、足を折った上で、死体を取りおろすことにした。

 そこで兵卒らがきて、イエスと一緒に十字架につけられた初めの者と、もうひとりの者との足を折った。

 しかし、彼らがイエスのところにきた時、イエスはもう死んでおられたのを見て、その足を折ることはしなかった。

 しかし、ひとりの兵卒がやりでそのわきを突きさすと、すぐ血と水とが流れ出た。

 それを見た者があかしをした。そして、そのあかしは真実である。その人は、自分が真実を語っていることを知っている。それは、あなたがたも信ずるようになるためである。

 これらのことが起ったのは、「その骨はくだかれないであろう」との聖書の言葉が、成就するためである。

 また聖書のほかのところに、「彼らは自分が刺し通した者を見るであろう」とある。

 そののち、ユダヤ人をはばかって、ひそかにイエスの弟子となったアリマタヤのヨセフという人が、イエスの死体を取りおろしたいと、ピラトに願い出た。ピラトはそれを許したので、彼はイエスの死体を取りおろしに行った。

 また、前に、夜、イエスのみもとに行ったニコデモも、没薬と沈香とをまぜたものを百斤ほど持ってきた。

 彼らは、イエスの死体を取りおろし、ユダヤ人の埋葬の習慣にしたがって、香料を入れて亜麻布で巻いた。

 イエスが十字架にかけられた所には、一つの園があり、そこにはまだだれも葬られたことのない新しい墓があった。

 その日はユダヤ人の準備の日であったので、その墓が近くにあったため、イエスをそこに納めた。

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☆今日の『み言葉』

ヨハネによる福音 18:1--19:42(1)

 私たちは死ななければ、新しい生命を生きることはできない。「神の子が罪のために死んだ」のはそのことを表すものです。おんひとり子もまた例外ではなかったのです。しかし、決定的に違うことがひとつだけあります。それは御父の徹底した愛の故に、私たちの罪のために、罪を担って死んでくださったということです。他の誰でもない、この私のために死んでくださったということです。私がどんな人間であろうとも、どんな罪を犯した人間であろうとも、私のためにいのちをかけてくださった方がいる。

 私たちは自分の罪を振り返らないわけにはいきません。自分の小ささを見ないわけにはいきません。しかし、私は自分の罪を自分ひとりでは決して償うことはできません。弱さを自分の力だけでは決して克服することはできません。償えるとしたら、克服できるとしたら、愛だけだと思うのです。私のすべてを、何もかも引き受けてくださった愛だけでしょう。

 今日はそのことを黙想し、味わう日です。私を徹底的に愛しぬいてくださった、下さっている方がおひとりだけおられる。そして、私だけではなく、私たちすべてを愛しておられる方がいる。その愛において私たちはすべてつながっていることを思い起こしたいと思います。
 最後にキリスト者の詩人、八木重吉が残したひとつの詩を紹介したいと思います。
「十字架は悔いへのくさびである

 罪ふかくして悔いを全うし得ぬ者へのめぐみである
 何人(なにびと)でも仰ぎさえすれば救われるという約束である
 基督を見し者が信じた福音である」

someone

http://www.donboscojp.org/sdblogos/C4_88.htm#121
より転載

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ヨハネによる福音 18:1--19:42(2)

 今日の福音書では受難の朗読が行われます。イエス・キリストが十字架上の死を遂げるまでのプロセスが順を追って、詳しく記されています。

 イエスを殺そうとするユダヤ人たちの叫び、その背後にある長老や律法学士、ファリサイ派の人々の陰謀、イエスを裏切り、銀貨三十枚の代わりにイエスを売った弟子のユダ、イエスに最後まで従うと言ったペトロの否認、「民のために一人の人が死んだほうが都合がいい」と言ったカイアファの思惑、自分の保身をはかろうとするピラト、様々な人間の思惑がそこに表れています。人間がいかに利己的な存在であるかがそこに表れています。

 これらの人々の様々な思惑がイエスの十字架上の死の出来事に係わっていきます。しかし、十字架の出来事の根底には神の考え、神の御旨が秘められています。人間のエゴがひきおこした出来事の深みに神の愛の表われがあります。神がいかに人間を愛されているか、人間をいとおしんでいるかが見えてきます。私たち一人一人、イエス・キリストの担った十字架の意味をしっかりと黙想したいと思います。
鈴木英史

http://www.donboscojp.org/sdblogos/C4_89.htm
より転載

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ヨハネによる福音 18:1--19:42(3)

十字架は愛の極み。

 たった一言で天地万物を創造された神は、同じようにたった一言で、人類全体の罪を赦し、救ってくださることもお出来になったでしょう。しかし、神の選ばれた道は、御子をこの世に遣わし、人間と全く同じようになられ、人類の罪の身代わりとなって、十字架の道を歩まれることでした。

 血に染まった十字架は、神の愛の極みです。神の憐れみの極みです。人類の罪がどんなにひどい神への反逆であったかを示すものです。十字架のイエスに感謝し、十字架の功徳を讃え、十字架による救いの勝利にあずかることが出来るように祈りましょう。

坂梨四郎

http://www.donboscojp.org/sdblogos/C4_90.htm
より転載

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◇ April 19, 2019 Daily Mass Reading
http://ccc.usccb.org/cccradio/NABPodcasts/2019/19_04_19.mp3

◇ Daily Readings April 19, 2019
http://www.usccb.org/bible/readings/041919.cfm

†主の平安

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posted by marion at 11:37| 千葉 ☁| 本/雑誌 | 更新情報をチェックする

 Kyohno Seisho Monogatari

今日も一日良い日でありますように!

聖金曜日(主の受難)

過越の聖なる断食(大斎・小斎の日)

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☆今日の聖書物語 *

ヨハネによる福音 18:1--19:42

18:1
 イエスはこれらのことを語り終えて、弟子たちと一緒にケデロンの谷の向こうへ行かれた。そこには園があって、イエスは弟子たちと一緒にその中にはいられた。

18:2
 イエスを裏切ったユダは、その所をよく知っていた。イエスと弟子たちとがたびたびそこで集まったことがあるからである。

18:3
 さてユダは、一隊の兵卒と祭司長やパリサイ人たちの送った下役どもを引き連れ、たいまつやあかりや武器を持って、そこへやってきた。

18:4
 しかしイエスは、自分の身に起ろうとすることをことごとく承知しておられ、進み出て彼らに言われた、「だれを捜しているのか」。

18:5
 彼らは「ナザレのイエスを」と答えた。イエスは彼らに言われた、「わたしが、それである」。イエスを裏切ったユダも、彼らと一緒に立っていた。

18:6
 イエスが彼らに「わたしが、それである」と言われたとき、彼らはうしろに引きさがって地に倒れた。

18:7
 そこでまた彼らに、「だれを捜しているのか」とお尋ねになると、彼らは「ナザレのイエスを」と言った。

18:8
 イエスは答えられた、「わたしがそれであると、言ったではないか。わたしを捜しているのなら、この人たちを去らせてもらいたい」。

18:9
 それは、「あなたが与えて下さった人たちの中のひとりも、わたしは失わなかった」とイエスの言われた言葉が、成就するためである。

18:10
 シモン・ペテロは剣を持っていたが、それを抜いて、大祭司の僕に切りかかり、その右の耳を切り落した。その僕の名はマルコスであった。

18:11
 すると、イエスはペテロに言われた、「剣をさやに納めなさい。父がわたしに下さった杯は、飲むべきではないか」。

18:12
 それから一隊の兵卒やその千卒長やユダヤ人の下役どもが、イエスを捕え、縛りあげて、

18:13
 まずアンナスのところに引き連れて行った。彼はその年の大祭司カヤパのしゅうとであった。

18:14
 カヤパは前に、ひとりの人が民のために死ぬのはよいことだと、ユダヤ人に助言した者であった。

18:15
 シモン・ペテロともうひとりの弟子とが、イエスについて行った。この弟子は大祭司の知り合いであったので、イエスと一緒に大祭司の中庭にはいった。

18:16
 しかし、ペテロは外で戸口に立っていた。すると大祭司の知り合いであるその弟子が、外に出て行って門番の女に話し、ペテロを内に入れてやった。

18:17
 すると、この門番の女がペテロに言った、「あなたも、あの人の弟子のひとりではありませんか」。ペテロは「いや、そうではない」と答えた。

18:18
 僕や下役どもは、寒い時であったので、炭火をおこし、そこに立ってあたっていた。ペテロもまた彼らに交じり、立ってあたっていた。

18:19
 大祭司はイエスに、弟子たちのことやイエスの教のことを尋ねた。

18:20
 イエスは答えられた、「わたしはこの世に対して公然と語ってきた。すべてのユダヤ人が集まる会堂や宮で、いつも教えていた。何事も隠れて語ったことはない。

18:21
 なぜ、わたしに尋ねるのか。わたしが彼らに語ったことは、それを聞いた人々に尋ねるがよい。わたしの言ったことは、彼らが知っているのだから」。

18:22
 イエスがこう言われると、そこに立っていた下役のひとりが、「大祭司にむかって、そのような答をするのか」と言って、平手でイエスを打った。

18:23
 イエスは答えられた、「もしわたしが何か悪いことを言ったのなら、その悪い理由を言いなさい。しかし、正しいことを言ったのなら、なぜわたしを打つのか」。

18:24
 それからアンナスは、イエスを縛ったまま大祭司カヤパのところへ送った。

18:25
 シモン・ペテロは、立って火にあたっていた。すると人々が彼に言った、「あなたも、あの人の弟子のひとりではないか」。彼はそれをうち消して、「いや、そうではない」と言った。

18:26
 大祭司の僕のひとりで、ペテロに耳を切りおとされた人の親族の者が言った、「あなたが園であの人と一緒にいるのを、わたしは見たではないか」。

18:27
 ペテロはまたそれを打ち消した。するとすぐに、鶏が鳴いた。

18:28
 それから人々は、イエスをカヤパのところから官邸につれて行った。時は夜明けであった。彼らは、けがれを受けないで過越の食事ができるように、官邸にはいらなかった。

18:29
 そこで、ピラトは彼らのところに出てきて言った、「あなたがたは、この人に対してどんな訴えを起すのか」。

18:30
 彼らはピラトに答えて言った、「もしこの人が悪事をはたらかなかったなら、あなたに引き渡すようなことはしなかったでしょう」。

18:31
 そこでピラトは彼らに言った、「あなたがたは彼を引き取って、自分たちの律法でさばくがよい」。ユダヤ人らは彼に言った、「わたしたちには、人を死刑にする権限がありません」。

18:32
 これは、ご自身がどんな死にかたをしようとしているかを示すために言われたイエスの言葉が、成就するためである。


18:33
 さて、ピラトはまた官邸にはいり、イエスを呼び出して言った、「あなたは、ユダヤ人の王であるか」。

18:34
 イエスは答えられた、「あなたがそう言うのは、自分の考えからか。それともほかの人々が、わたしのことをあなたにそう言ったのか」。

18:35
 ピラトは答えた、「わたしはユダヤ人なのか。あなたの同族や祭司長たちが、あなたをわたしに引き渡したのだ。あなたは、いったい、何をしたのか」。

18:36
 イエスは答えられた、「わたしの国はこの世のものではない。もしわたしの国がこの世のものであれば、わたしに従っている者たちは、わたしをユダヤ人に渡さないように戦ったであろう。しかし事実、わたしの国はこの世のものではない」。

18:37
 そこでピラトはイエスに言った、「それでは、あなたは王なのだな」。イエスは答えられた、「あなたの言うとおり、わたしは王である。わたしは真理についてあかしをするために生れ、また、そのためにこの世にきたのである。だれでも真理につく者は、わたしの声に耳を傾ける」。

18:38
 ピラトはイエスに言った、「真理とは何か」。こう言って、彼はまたユダヤ人の所に出て行き、彼らに言った、「わたしには、この人になんの罪も見いだせない。

18:39
 過越の時には、わたしがあなたがたのために、ひとりの人を許してやるのが、あなたがたのしきたりになっている。ついては、あなたがたは、このユダヤ人の王を許してもらいたいのか」。

18:40
 すると彼らは、また叫んで「その人ではなく、バラバを」と言った。このバラバは強盗であった。

19:1
 そこでピラトは、イエスを捕え、むちで打たせた。

19:2
 兵卒たちは、いばらで冠をあんで、イエスの頭にかぶらせ、紫の上着を着せ、

19:3
 それから、その前に進み出て、「ユダヤ人の王、ばんざい」と言った。そして平手でイエスを打ちつづけた。

19:4
 するとピラトは、また出て行ってユダヤ人たちに言った、「見よ、わたしはこの人をあなたがたの前に引き出すが、それはこの人になんの罪も見いだせないことを、あなたがたに知ってもらうためである」。

19:5
 イエスはいばらの冠をかぶり、紫の上着を着たままで外へ出られると、ピラトは彼らに言った、「見よ、この人だ」。

19:6
 祭司長たちや下役どもはイエスを見ると、叫んで「十字架につけよ、十字架につけよ」と言った。ピラトは彼らに言った、「あなたがたが、この人を引き取って十字架につけるがよい。わたしは、彼にはなんの罪も見いだせない」。

19:7
 ユダヤ人たちは彼に答えた、「わたしたちには律法があります。その律法によれば、彼は自分を神の子としたのだから、死罪に当る者です」。

19:8
 ピラトがこの言葉を聞いたとき、ますますおそれ、

19:9
 もう一度官邸にはいってイエスに言った、「あなたは、もともと、どこからきたのか」。しかし、イエスはなんの答もなさらなかった。

19:10
 そこでピラトは言った、「何も答えないのか。わたしには、あなたを許す権威があり、また十字架につける権威があることを、知らないのか」。

19:11
 イエスは答えられた、「あなたは、上から賜わるのでなければ、わたしに対してなんの権威もない。だから、わたしをあなたに引き渡した者の罪は、もっと大きい」。

19:12
 これを聞いて、ピラトはイエスを許そうと努めた。しかしユダヤ人たちが叫んで言った、「もしこの人を許したなら、あなたはカイザルの味方ではありません。自分を王とするものはすべて、カイザルにそむく者です」。

19:13
 ピラトはこれらの言葉を聞いて、イエスを外へ引き出して行き、敷石(ヘブル語ではガバタ)という場所で裁判の席についた。

19:14
 その日は過越の準備の日であって、時は昼の十二時ころであった。ピラトはユダヤ人らに言った、「見よ、これがあなたがたの王だ」。

19:15
 すると彼らは叫んだ、「殺せ、殺せ、彼を十字架につけよ」。ピラトは彼らに言った、「あなたがたの王を、わたしが十字架につけるのか」。祭司長たちは答えた、「わたしたちには、カイザル以外に王はありません」。

19:16
 そこでピラトは、十字架につけさせるために、イエスを彼らに引き渡した。
彼らはイエスを引き取った。

19:17
 イエスはみずから十字架を背負って、されこうべ(ヘブル語ではゴルゴダ)という場所に出て行かれた。

19:18
 彼らはそこで、イエスを十字架につけた。イエスをまん中にして、ほかのふたりの者を両側に、イエスと一緒に十字架につけた。

19:19
 ピラトは罪状書きを書いて、十字架の上にかけさせた。それには「ユダヤ人の王、ナザレのイエス」と書いてあった。

19:20
 イエスが十字架につけられた場所は都に近かったので、多くのユダヤ人がこの罪状書きを読んだ。それはヘブル、ローマ、ギリシヤの国語で書いてあった。

19:21
 ユダヤ人の祭司長たちがピラトに言った、「『ユダヤ人の王』と書かずに、『この人はユダヤ人の王と自称していた』と書いてほしい」。

19:22
 ピラトは答えた、「わたしが書いたことは、書いたままにしておけ」。

19:23
 さて、兵卒たちはイエスを十字架につけてから、その上着をとって四つに分け、おのおの、その一つを取った。また下着を手に取ってみたが、それには縫い目がなく、上の方から全部一つに織ったものであった。

19:24
 そこで彼らは互に言った、「それを裂かないで、だれのものになるか、くじを引こう」。これは、「彼らは互にわたしの上着を分け合い、わたしの衣をくじ引にした」という聖書が成就するためで、兵卒たちはそのようにしたのである。

19:25
 さて、イエスの十字架のそばには、イエスの母と、母の姉妹と、クロパの妻マリヤと、マグダラのマリヤとが、たたずんでいた。

19:26
 イエスは、その母と愛弟子とがそばに立っているのをごらんになって、母にいわれた、「婦人よ、ごらんなさい。これはあなたの子です」。

19:27
 それからこの弟子に言われた、「ごらんなさい。これはあなたの母です」。そのとき以来、この弟子はイエスの母を自分の家に引きとった。

19:28
 そののち、イエスは今や万事が終ったことを知って、「わたしは、かわく」と言われた。それは、聖書が全うされるためであった。

19:29
 そこに、酢いぶどう酒がいっぱい入れてある器がおいてあったので、人々は、このぶどう酒を含ませた海綿をヒソプの茎に結びつけて、イエスの口もとにさし出した。

19:30
 すると、イエスはそのぶどう酒を受けて、「すべてが終った」と言われ、首をたれて息をひきとられた。

19:31
 さてユダヤ人たちは、その日が準備の日であったので、安息日に死体を十字架の上に残しておくまいと、(特にその安息日は大事な日であったから)、ピラトに願って、足を折った上で、死体を取りおろすことにした。

19:32
 そこで兵卒らがきて、イエスと一緒に十字架につけられた初めの者と、もうひとりの者との足を折った。

19:33
 しかし、彼らがイエスのところにきた時、イエスはもう死んでおられたのを見て、その足を折ることはしなかった。

19:34
 しかし、ひとりの兵卒がやりでそのわきを突きさすと、すぐ血と水とが流れ出た。

19:35
 それを見た者があかしをした。そして、そのあかしは真実である。その人は、自分が真実を語っていることを知っている。それは、あなたがたも信ずるようになるためである。

19:36
 これらのことが起ったのは、「その骨はくだかれないであろう」との聖書の言葉が、成就するためである。

19:37
 また聖書のほかのところに、「彼らは自分が刺し通した者を見るであろう」とある。

19:38
 そののち、ユダヤ人をはばかって、ひそかにイエスの弟子となったアリマタヤのヨセフという人が、イエスの死体を取りおろしたいと、ピラトに願い出た。ピラトはそれを許したので、彼はイエスの死体を取りおろしに行った。

19:39
 また、前に、夜、イエスのみもとに行ったニコデモも、没薬と沈香とをまぜたものを百斤ほど持ってきた。

19:40
 彼らは、イエスの死体を取りおろし、ユダヤ人の埋葬の習慣にしたがって、香料を入れて亜麻布で巻いた。

19:41
 イエスが十字架にかけられた所には、一つの園があり、そこにはまだだれも葬られたことのない新しい墓があった。

19:42
 その日はユダヤ人の準備の日であったので、その墓が近くにあったため、イエスをそこに納めた。

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☆今日の『み言葉』

み言葉の朗読を聴こう!(新共同訳)
ヨハネによる福音(1) 18:1--18:27
http://www.donboscojp.org/sdblogos/images/sc4_121_1.mp3

ヨハネによる福音(2) 18:28--19:16
http://www.donboscojp.org/sdblogos/images/sc4_128_1.mp3

ヨハネによる福音(3) 19:17--19:42
http://www.donboscojp.org/sdblogos/images/sc4_129_1.mp3


み言葉について
ヨハネによる福音 18:1--19:42(1)
http://www.donboscojp.org/sdblogos/C4_88.htm#121

ヨハネによる福音 18:1--19:42(2)
http://www.donboscojp.org/sdblogos/C4_89.htm

ヨハネによる福音 18:1--19:42(3)
http://www.donboscojp.org/sdblogos/C4_90.htm

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イザヤ書 52:13--53:12

52:13
 見よ、わがしもべは栄える。
彼は高められ、あげられ、ひじょうに高くなる。

52:14
 多くの人が彼に驚いたように――
彼の顔だちは、そこなわれて人と異なり、
その姿は人の子と異なっていたからである――

52:15
 彼は多くの国民を驚かす。
王たちは彼のゆえに口をつむぐ。
それは彼らがまだ伝えられなかったことを見、
まだ聞かなかったことを悟るからだ。

53:1
 だれがわれわれの聞いたことを
信じ得たか。
主の腕は、だれにあらわれたか。

53:2
 彼は主の前に若木のように、
かわいた土から出る根のように育った。
彼にはわれわれの見るべき姿がなく、威厳もなく、
われわれの慕うべき美しさもない。

53:3
 彼は侮られて人に捨てられ、
悲しみの人で、病を知っていた。
また顔をおおって忌みきらわれる者のように、
彼は侮られた。われわれも彼を尊ばなかった。

53:4
 まことに彼はわれわれの病を負い、
われわれの悲しみをになった。
しかるに、われわれは思った、
彼は打たれ、神にたたかれ、苦しめられたのだと。

53:5
 しかし彼はわれわれのとがのために傷つけられ、
われわれの不義のために砕かれたのだ。
彼はみずから懲しめをうけて、
われわれに平安を与え、
その打たれた傷によって、
われわれはいやされたのだ。

53:6
 われわれはみな羊のように迷って、
おのおの自分の道に向かって行った。
主はわれわれすべての者の不義を、
彼の上におかれた。

53:7
 彼はしえたげられ、苦しめられたけれども、
口を開かなかった。
ほふり場にひかれて行く小羊のように、
また毛を切る者の前に黙っている羊のように、
口を開かなかった。

53:8
 彼は暴虐なさばきによって取り去られた。
その代の人のうち、だれが思ったであろうか、
彼はわが民のとがのために打たれて、
生けるものの地から断たれたのだと。

53:9
 彼は暴虐を行わず、
その口には偽りがなかったけれども、
その墓は悪しき者と共に設けられ、
その塚は悪をなす者と共にあった。

53:10
 しかも彼を砕くことは主のみ旨であり、
主は彼を悩まされた。
彼が自分を、とがの供え物となすとき、
その子孫を見ることができ、
その命をながくすることができる。
かつ主のみ旨が彼の手によって栄える。

53:11
 彼は自分の魂の苦しみにより光を見て満足する。
義なるわがしもべはその知識によって、
多くの人を義とし、また彼らの不義を負う。

53:12
 それゆえ、わたしは彼に大いなる者と共に
物を分かち取らせる。
彼は強い者と共に獲物を分かち取る。
これは彼が死にいたるまで、自分の魂をそそぎだし、
とがある者と共に数えられたからである。
しかも彼は多くの人の罪を負い、
とがある者のためにとりなしをした。

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ヘブル人への手紙 4:14-16, 5:7-9

4:14
 さて、わたしたちには、もろもろの天をとおって行かれた大祭司なる神の子イエスがいますのであるから、わたしたちの告白する信仰をかたく守ろうではないか。

4:15
 この大祭司は、わたしたちの弱さを思いやることのできないようなかたではない。罪は犯されなかったが、すべてのことについて、わたしたちと同じように試錬に会われたのである。

4:16
 だから、わたしたちは、あわれみを受け、また、恵みにあずかって時機を得た助けを受けるために、はばかることなく恵みの御座に近づこうではないか。

5:7
 キリストは、その肉の生活の時には、激しい叫びと涙とをもって、ご自分を死から救う力のあるかたに、祈と願いとをささげ、そして、その深い信仰のゆえに聞きいれられたのである。

5:8
 彼は御子であられたにもかかわらず、さまざまの苦しみによって従順を学び、

5:9
 そして、全き者とされたので、彼に従順であるすべての人に対して、永遠の救の源となり、

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†主の平安

* 口語訳聖書
http://bible.salterrae.net/kougo/html/

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☆ 今週の聖書朗読 (新共同訳)(イエスのカリタス修道女会)
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 Today's Bible story *

April 19, 2019

I hope you have a nice day today too.

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Good Friday of the Lord's Passion

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Gospel : John 18:1--19:42

1 When Jesus had spoken these words, he went out with his disciples over the brook Kidron, where there was a garden, into which he and his disciples entered.

2 Now Judas, who betrayed him, also knew the place, for Jesus often met there with his disciples.

3 Judas then, having taken a detachment of soldiers and officers from the chief priests and the Pharisees, came there with lanterns, torches, and weapons.

4 Jesus therefore, knowing all the things that were happening to him, went out, and said to them, “Who are you looking for?”

5 They answered him, “Jesus of Nazareth.”
Jesus said to them, “I am he.”
Judas also, who betrayed him, was standing with them.

6 When therefore he said to them, “I am he,” they went backward, and fell to the ground.

7 Again therefore he asked them, “Who are you looking for?”
They said, “Jesus of Nazareth.”

8 Jesus answered, “I told you that I am he. If therefore you seek me, let these go their way,”

9 that the word might be fulfilled which he spoke, “Of those whom you have given me, I have lost none.”☆

10 Simon Peter therefore, having a sword, drew it, and struck the high priest’s servant, and cut off his right ear. The servant’s name was Malchus.

11 Jesus therefore said to Peter, “Put the sword into its sheath. The cup which the Father has given me, shall I not surely drink it?”

12 So the detachment, the commanding officer, and the officers of the Jews, seized Jesus and bound him,

13 and led him to Annas first, for he was father-in-law to Caiaphas, who was high priest that year.

14 Now it was Caiaphas who advised the Jews that it was expedient that one man should perish for the people.

15 Simon Peter followed Jesus, as did another disciple. Now that disciple was known to the high priest, and entered in with Jesus into the court of the high priest;

16 but Peter was standing at the door outside. So the other disciple, who was known to the high priest, went out and spoke to her who kept the door, and brought in Peter.

17 Then the maid who kept the door said to Peter, “Are you also one of this man’s disciples?”
He said, “I am not.”

18 Now the servants and the officers were standing there, having made a fire of coals, for it was cold. They were warming themselves. Peter was with them, standing and warming himself.

19 The high priest therefore asked Jesus about his disciples, and about his teaching.

20 Jesus answered him, “I spoke openly to the world. I always taught in synagogues, and in the temple, where the Jews always meet. I said nothing in secret.

21 Why do you ask me? Ask those who have heard me what I said to them. Behold, these know the things which I said.”

22 When he had said this, one of the officers standing by slapped Jesus with his hand, saying, “Do you answer the high priest like that?”

23 Jesus answered him, “If I have spoken evil, testify of the evil; but if well, why do you beat me?”

24 Annas sent him bound to Caiaphas, the high priest.

25 Now Simon Peter was standing and warming himself. They said therefore to him, “You aren’t also one of his disciples, are you?”
He denied it, and said, “I am not.”

26 One of the servants of the high priest, being a relative of him whose ear Peter had cut off, said, “Didn’t I see you in the garden with him?”

27 Peter therefore denied it again, and immediately the rooster crowed.

28 They led Jesus therefore from Caiaphas into the Praetorium. It was early, and they themselves didn’t enter into the Praetorium, that they might not be defiled, but might eat the Passover.

29 Pilate therefore went out to them, and said, “What accusation do you bring against this man?”

30 They answered him, “If this man weren’t an evildoer, we wouldn’t have delivered him up to you.”

31 Pilate therefore said to them, “Take him yourselves, and judge him according to your law.”
Therefore the Jews said to him, “It is not lawful for us to put anyone to death,”

32 that the word of Jesus might be fulfilled, which he spoke, signifying by what kind of death he should die.

33 Pilate therefore entered again into the Praetorium, called Jesus, and said to him, “Are you the King of the Jews?”

34 Jesus answered him, “Do you say this by yourself, or did others tell you about me?”

35 Pilate answered, “I’m not a Jew, am I? Your own nation and the chief priests delivered you to me. What have you done?”

36 Jesus answered, “My Kingdom is not of this world. If my Kingdom were of this world, then my servants would fight, that I wouldn’t be delivered to the Jews. But now my Kingdom is not from here.”

37 Pilate therefore said to him, “Are you a king then?”
Jesus answered, “You say that I am a king. For this reason I have been born, and for this reason I have come into the world, that I should testify to the truth. Everyone who is of the truth listens to my voice.”

38 Pilate said to him, “What is truth?”
When he had said this, he went out again to the Jews, and said to them, “I find no basis for a charge against him.

39 But you have a custom, that I should release someone to you at the Passover. Therefore do you want me to release to you the King of the Jews?”

40 Then they all shouted again, saying, “Not this man, but Barabbas!” Now Barabbas was a robber.

19:1 So Pilate then took Jesus, and flogged him.

2 The soldiers twisted thorns into a crown, and put it on his head, and dressed him in a purple garment.

3 They kept saying, “Hail, King of the Jews!” and they kept slapping him.

4 Then Pilate went out again, and said to them, “Behold, I bring him out to you, that you may know that I find no basis for a charge against him.”

5 Jesus therefore came out, wearing the crown of thorns and the purple garment. Pilate said to them, “Behold, the man!”

6 When therefore the chief priests and the officers saw him, they shouted, saying, “Crucify! Crucify!”
Pilate said to them, “Take him yourselves, and crucify him, for I find no basis for a charge against him.”

7 The Jews answered him, “We have a law, and by our law he ought to die, because he made himself the Son of God.”

8 When therefore Pilate heard this saying, he was more afraid.

9 He entered into the Praetorium again, and said to Jesus, “Where are you from?” But Jesus gave him no answer.

10 Pilate therefore said to him, “Aren’t you speaking to me? Don’t you know that I have power to release you, and have power to crucify you?”

11 Jesus answered, “You would have no power at all against me, unless it were given to you from above. Therefore he who delivered me to you has greater sin.”

12 At this, Pilate was seeking to release him, but the Jews cried out, saying, “If you release this man, you aren’t Caesar’s friend! Everyone who makes himself a king speaks against Caesar!”

13 When Pilate therefore heard these words, he brought Jesus out, and sat down on the judgement seat at a place called “The Pavement”, but in Hebrew, “Gabbatha.”

14 Now it was the Preparation Day of the Passover, at about the sixth hour.* He said to the Jews, “Behold, your King!”

15 They cried out, “Away with him! Away with him! Crucify him!”
Pilate said to them, “Shall I crucify your King?”
The chief priests answered, “We have no king but Caesar!”

16 So then he delivered him to them to be crucified. So they took Jesus and led him away.

17 He went out, bearing his cross, to the place called “The Place of a Skull”, which is called in Hebrew, “Golgotha”,

18 where they crucified him, and with him two others, on either side one, and Jesus in the middle.

19 Pilate wrote a title also, and put it on the cross. There was written, “JESUS OF NAZARETH, THE KING OF THE JEWS.”

20 Therefore many of the Jews read this title, for the place where Jesus was crucified was near the city; and it was written in Hebrew, in Latin, and in Greek.

21 The chief priests of the Jews therefore said to Pilate, “Don’t write, ‘The King of the Jews,’ but, ‘he said, I am King of the Jews.’”

22 Pilate answered, “What I have written, I have written.”

23 Then the soldiers, when they had crucified Jesus, took his garments and made four parts, to every soldier a part; and also the coat. Now the coat was without seam, woven from the top throughout.

24 Then they said to one another, “Let’s not tear it, but cast lots for it to decide whose it will be,” that the Scripture might be fulfilled, which says,
“They parted my garments amongst them.
For my cloak they cast lots.”☆
Therefore the soldiers did these things.

25 But there were standing by the cross of Jesus his mother, and his mother’s sister, Mary the wife of Clopas, and Mary Magdalene.

26 Therefore when Jesus saw his mother, and the disciple whom he loved standing there, he said to his mother, “Woman, behold, your son!”

27 Then he said to the disciple, “Behold, your mother!” From that hour, the disciple took her to his own home.

28 After this, Jesus, seeing† that all things were now finished, that the Scripture might be fulfilled, said, “I am thirsty.”

29 Now a vessel full of vinegar was set there; so they put a sponge full of the vinegar on hyssop, and held it at his mouth.

30 When Jesus therefore had received the vinegar, he said, “It is finished.” He bowed his head, and gave up his spirit.

31 Therefore the Jews, because it was the Preparation Day, so that the bodies wouldn’t remain on the cross on the Sabbath (for that Sabbath was a special one), asked of Pilate that their legs might be broken, and that they might be taken away.

32 Therefore the soldiers came, and broke the legs of the first, and of the other who was crucified with him;

33 but when they came to Jesus, and saw that he was already dead, they didn’t break his legs.

34 However one of the soldiers pierced his side with a spear, and immediately blood and water came out.

35 He who has seen has testified, and his testimony is true. He knows that he tells the truth, that you may believe.

36 For these things happened, that the Scripture might be fulfilled, “A bone of him will not be broken.”☆

37 Again another Scripture says, “They will look on him whom they pierced.”☆

38 After these things, Joseph of Arimathaea, being a disciple of Jesus, but secretly for fear of the Jews, asked of Pilate that he might take away Jesus’ body. Pilate gave him permission. He came therefore and took away his body.

39 Nicodemus, who at first came to Jesus by night, also came bringing a mixture of myrrh and aloes, about a hundred Roman pounds.‡

40 So they took Jesus’ body, and bound it in linen cloths with the spices, as the custom of the Jews is to bury.

41 Now in the place where he was crucified there was a garden. In the garden was a new tomb in which no man had ever yet been laid.

42 Then because of the Jews’ Preparation Day (for the tomb was near at hand) they laid Jesus there.


☆18:9: John 6:39

*19:14: “the sixth hour” would have been 6:00 AM according to the Roman timekeeping system, or noon for the Jewish timekeeping system in use, then.

☆19:24: Psalm 22:18

†19:28: NU, TR read “knowing” instead of “seeing”

☆19:36: Exodus 12:46; Numbers 9:12; Psalm 34:20

☆19:37: Zechariah 12:10

‡19:39: 100 Roman pounds of 12 ounces each, or about 72 pounds, or 33 Kilograms.

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Isaiah 52:13--53:12

52:13 Behold, my servant will deal wisely.
He will be exalted and lifted up,
and will be very high.

14 Just as many were astonished at you
(his appearance was marred more than any man, and his form more than the sons of men),

15 so he will cleanse* many nations.
Kings will shut their mouths at him:
for they will see that which had not been told them;
and they will understand that which they had not heard.

53:1 Who has believed our message?
To whom has the arm of the LORD been revealed?

2 For he grew up before him as a tender plant,
and as a root out of dry ground.
He has no good looks or majesty.
When we see him, there is no beauty that we should desire him.

3 He was despised,
and rejected by men;
a man of suffering,
and acquainted with disease.
He was despised as one from whom men hide their face;
and we didn’t respect him.

4 Surely he has borne our sickness,
and carried our suffering;
yet we considered him plagued,
struck by God, and afflicted.

5 But he was pierced for our transgressions.
He was crushed for our iniquities.
The punishment that brought our peace was on him;
and by his wounds we are healed.

6 All we like sheep have gone astray.
Everyone has turned to his own way;
and the LORD has laid on him the iniquity of us all.

7 He was oppressed,
yet when he was afflicted he didn’t open his mouth.
As a lamb that is led to the slaughter,
and as a sheep that before its shearers is silent,
so he didn’t open his mouth.

8 He was taken away by oppression and judgement;
and as for his generation,
who considered that he was cut off out of the land of the living
and stricken for the disobedience of my people?

9 They made his grave with the wicked,
and with a rich man in his death;
although he had done no violence,
nor was any deceit in his mouth.

10 Yet it pleased the LORD to bruise him.
He has caused him to suffer.
When you make his soul an offering for sin,
he will see his offspring.*
He will prolong his days,
and the LORD’s pleasure will prosper in his hand.

11 After the suffering of his soul,
he will see the light† and be satisfied.
My righteous servant will justify many by the knowledge of himself;
and he will bear their iniquities.

12 Therefore will I give him a portion with the great,
and he will divide the plunder with the strong;
because he poured out his soul to death,
and was counted with the transgressors;
yet he bore the sin of many,
and made intercession for the transgressors.


*52:15: or, sprinkle

*53:10: or, seed

†53:11: So read the Dead Sea Scrolls and Septuagint. Masoretic Text omits “the light”.

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Hebrews 4:14-16; 5:7-9

4:14 Having then a great high priest, who has passed through the heavens, Jesus, the Son of God, let us hold tightly to our confession.

15 For we don’t have a high priest who can’t be touched with the feeling of our infirmities, but one who has been in all points tempted like we are, yet without sin.

16 Let us therefore draw near with boldness to the throne of grace, that we may receive mercy, and may find grace for help in time of need.

5:7 He, in the days of his flesh, having offered up prayers and petitions with strong crying and tears to him who was able to save him from death, and having been heard for his godly fear,

8 though he was a Son, yet learnt obedience by the things which he suffered.

9 Having been made perfect, he became to all of those who obey him the author of eternal salvation,

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* The World English Bible
http://ebible.org/web/

◇ April 19, 2019 Daily Mass Reading
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◇ Daily Readings April 19, 2019
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◇ Liturgical Calendar
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◇ Zondervan King James Audio Bible
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◇ King James Version Bible Online
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◇ The New American Bible, Revised Edition (NABRE)
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◇ Douay-Rheims Bible
http://www.drbo.org/

◇ Chibadera Catholic Church
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◇ Today's Bible Story
http://todaysbiblestory.seesaa.net/
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