2024年01月13日

 Kyohno Seisho Monogatari (s)

良い一日を過ごしましょう!

年間第1土曜日

(聖ヒラリオ司教教会博士)

(聖母の土曜日)

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<今日の聖書物語 *>

(マルコによる福音 2:13-17)

 イエスはまた海べに出て行かれると、多くの人々がみもとに集まってきたので、彼らを教えられた。

 また途中で、アルパヨの子レビが収税所にすわっているのをごらんになって、「わたしに従ってきなさい」と言われた。すると彼は立ちあがって、イエスに従った。

 それから彼の家で、食事の席についておられたときのことである。多くの取税人や罪人たちも、イエスや弟子たちと共にその席に着いていた。こんな人たちが大ぜいいて、イエスに従ってきたのである。

 パリサイ派の律法学者たちは、イエスが罪人や取税人たちと食事を共にしておられるのを見て、弟子たちに言った、「なぜ、彼は取税人や罪人などと食事を共にするのか」。

 イエスはこれを聞いて言われた、「丈夫な人には医者はいらない。いるのは病人である。わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである」。

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<今日の『み言葉』>

み言葉の朗読を聴こう!(新共同訳)
(マルコによる福音 2:13-17)
http://www.donboscojp.org/sdblogos/images/sc4_38_1.mp3

み言葉について
(マルコによる福音 2:13-17)

 「わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである」

 ある時、小学生の子どもたちから聞かれた。

「どうして、神父してのる?」と。

それに対して「うん、人一倍、罪深い人間だと思っているからだよ」と答えた。

そうすると、「ふ〜ん」と口にして、子どもたちは去って行った。

 さて、今日のマルコ福音の箇所では収税所に座っているレビがイエスに呼ばれる。

「わたしに従いなさい」と。

ご存知のように徴税人は、収税所で通行と荷物に関して税を徴収していたが、それには下役が使われた。

レビもそのような下役の一人だったと思われる。

また通行人からの徴税額は定められていないことが多く、不当に高い税を取り立てることも出来た。

さらに彼らは異教徒とも頻繁に接触したのでユダヤ人からは祭儀的には不浄な者と見做された。

こうして彼らは軽蔑され、罪人扱いされたのだ。

 ところでイエスは何故レビを呼んだのだろうか。

イエスの答えはこうである。

「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」この答えはあまりにも簡潔で明快であった。

イエスの弟子たちを困らせようと思っていたファリサイ派の律法学者の狼狽振りを想像するには難しくないだろう。

 ところで、私(読者)はどうだろうか。

 あなたがイエスの立場だったらレビを呼んだだろうか?

 レビを呼ばなかったとすれば何故だろうか?

 私の周りにいる病人とは誰か?

 私はその病人に対してどうしてきただろうか?

 イエスが呼んだのは収税所に座っていたレビである。

ある意味でレビは罪人であった。

しかし、レビはイエスに従った。

イエスに従ったレビは、罪人の道を歩み続けることなくそれを絶ち、福音に生きる者となった。

 イエスは誰でも招いておられる。

ただし、人がその招きに敏感であるかそうでないかがその招きを活かすか無駄にするかの境目である。

 先に述べた子どもたちへの答え、「うん、・・・」という言葉の裏には主イエスの招きに与ること無しには自分の人生はあり得ないという信仰の表現である。

 「主イエスよ、罪人の私をあわれんでください。」

濱口秀昭sdb

http://www.donboscojp.org/sdblogos/C4_141.htm#38
より転載

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†主の平安

☆ (BGM) Abiding Radio Instrumental
https://www.abidingradio.org/radio/instrumental

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 Kyohno Seisho Monogatari

良い一日を過ごしましょう!

年間第1土曜日

(聖ヒラリオ司教教会博士)

(聖母の土曜日)

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<今日の聖書物語 *>

(マルコによる福音 2:13-17)

2:13
 イエスはまた海べに出て行かれると、多くの人々がみもとに集まってきたので、彼らを教えられた。

2:14
 また途中で、アルパヨの子レビが収税所にすわっているのをごらんになって、「わたしに従ってきなさい」と言われた。すると彼は立ちあがって、イエスに従った。

2:15
 それから彼の家で、食事の席についておられたときのことである。多くの取税人や罪人たちも、イエスや弟子たちと共にその席に着いていた。こんな人たちが大ぜいいて、イエスに従ってきたのである。

2:16
 パリサイ派の律法学者たちは、イエスが罪人や取税人たちと食事を共にしておられるのを見て、弟子たちに言った、「なぜ、彼は取税人や罪人などと食事を共にするのか」。

2:17
 イエスはこれを聞いて言われた、「丈夫な人には医者はいらない。いるのは病人である。わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである」。

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<今日の『み言葉』>

み言葉の朗読を聴こう!(新共同訳)
(マルコによる福音 2:13-17)
http://www.donboscojp.org/sdblogos/images/sc4_38_1.mp3

み言葉について
(マルコによる福音 2:13-17)

 「わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである」

 ある時、小学生の子どもたちから聞かれた。

「どうして、神父してのる?」と。

それに対して「うん、人一倍、罪深い人間だと思っているからだよ」と答えた。

そうすると、「ふ〜ん」と口にして、子どもたちは去って行った。

 さて、今日のマルコ福音の箇所では収税所に座っているレビがイエスに呼ばれる。

「わたしに従いなさい」と。

ご存知のように徴税人は、収税所で通行と荷物に関して税を徴収していたが、それには下役が使われた。

レビもそのような下役の一人だったと思われる。

また通行人からの徴税額は定められていないことが多く、不当に高い税を取り立てることも出来た。

さらに彼らは異教徒とも頻繁に接触したのでユダヤ人からは祭儀的には不浄な者と見做された。

こうして彼らは軽蔑され、罪人扱いされたのだ。

 ところでイエスは何故レビを呼んだのだろうか。

イエスの答えはこうである。

「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」この答えはあまりにも簡潔で明快であった。

イエスの弟子たちを困らせようと思っていたファリサイ派の律法学者の狼狽振りを想像するには難しくないだろう。

 ところで、私(読者)はどうだろうか。

 あなたがイエスの立場だったらレビを呼んだだろうか?

 レビを呼ばなかったとすれば何故だろうか?

 私の周りにいる病人とは誰か?

 私はその病人に対してどうしてきただろうか?

 イエスが呼んだのは収税所に座っていたレビである。

ある意味でレビは罪人であった。

しかし、レビはイエスに従った。

イエスに従ったレビは、罪人の道を歩み続けることなくそれを絶ち、福音に生きる者となった。

 イエスは誰でも招いておられる。

ただし、人がその招きに敏感であるかそうでないかがその招きを活かすか無駄にするかの境目である。

 先に述べた子どもたちへの答え、「うん、・・・」という言葉の裏には主イエスの招きに与ること無しには自分の人生はあり得ないという信仰の表現である。

 「主イエスよ、罪人の私をあわれんでください。」

濱口秀昭sdb

http://www.donboscojp.org/sdblogos/C4_141.htm#38
より転載

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(サムエル記上 9:1-4,17-19,10:1)

9:1
 さて、ベニヤミンの人で、キシという名の裕福な人があった。キシはアビエルの子、アビエルはゼロルの子、ゼロルはベコラテの子、ベコラテはアピヤの子、アピヤはベニヤミンびとである。

9:2
 キシにはサウルという名の子があった。若くて麗しく、イスラエルの人々のうちに彼よりも麗しい人はなく、民のだれよりも肩から上、背が高かった。

9:3
 サウルの父キシの数頭のろばがいなくなった。そこでキシは、その子サウルに言った、「しもべをひとり連れて、立って行き、ろばを捜してきなさい」。

9:4
 そこでふたりはエフライムの山地を通りすぎ、シャリシャの地を通り過ぎたけれども見当らず、シャリムの地を通り過ぎたけれどもおらず、ベニヤミンの地を通り過ぎたけれども見当らなかった。

9:17
 サムエルがサウルを見た時、主は言われた、「見よ、わたしの言ったのはこの人である。この人がわたしの民を治めるであろう」。

9:18
 そのときサウルは、門の中でサムエルに近づいて言った、「先見者の家はどこですか。どうか教えてください」。

9:19
 サムエルはサウルに答えた、「わたしがその先見者です。わたしの前に行って、高き所に上りなさい。あなたがたは、きょう、わたしと一緒に食事しなさい。わたしはあすの朝あなたを帰らせ、あなたの心にあることをみな示しましょう。

10:1
 その時サムエルは油のびんを取って、サウルの頭に注ぎ、彼に口づけして言った、「主はあなたに油を注いで、その民イスラエルの君とされたではありませんか。あなたは主の民を治め、周囲の敵の手から彼らを救わなければならない。主があなたに油を注いで、その嗣業の君とされたことの、しるしは次のとおりです。

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†主の平安

☆ (BGM) Abiding Radio Instrumental
https://www.abidingradio.org/radio/instrumental

* 口語訳聖書
http://bible.salterrae.net/kougo/html/

☆ 日本聖書協会 聖書本文検索
http://www.bible.or.jp/read/vers_search.html

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 Today's Bible story *

January 13, 2024

Have a good day!

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Saturday of the First Week in Ordinary Time

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Gospel : Mark 2:13-17

13 He went out again by the seaside. All the multitude came to him, and he taught them.

14 As he passed by, he saw Levi the son of Alphaeus sitting at the tax office. He said to him, “Follow me.” And he arose and followed him.

15 He was reclining at the table in his house, and many tax collectors and sinners sat down with Jesus and his disciples, for there were many, and they followed him.

16 The scribes and the Pharisees, when they saw that he was eating with the sinners and tax collectors, said to his disciples, “Why is it that he eats and drinks with tax collectors and sinners?”

17 When Jesus heard it, he said to them, “Those who are healthy have no need for a physician, but those who are sick. I came not to call the righteous, but sinners to repentance.”

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1 Samuel 9:1-4, 17-19; 10:1

9:1 Now there was a man of Benjamin, whose name was Kish the son of Abiel, the son of Zeror, the son of Becorath, the son of Aphiah, the son of a Benjamite, a mighty man of valor.

2 He had a son whose name was Saul, an impressive young man; and there was not among the children of Israel a more handsome person than he. From his shoulders and upward he was taller than any of the people.

3 The donkeys of Kish, Saul’s father, were lost. Kish said to Saul his son, “Now take one of the servants with you, and arise, go look for the donkeys.”

4 He passed through the hill country of Ephraim, and passed through the land of Shalishah, but they didn’t find them. Then they passed through the land of Shaalim, and they weren’t there. Then he passed through the land of the Benjamites, but they didn’t find them.

17 When Samuel saw Saul, Yahweh said to him, “Behold, the man of whom I spoke to you! He will have authority over my people.”

18 Then Saul approached Samuel in the gateway, and said, “Please tell me where the seer’s house is.”

19 Samuel answered Saul and said, “I am the seer. Go up before me to the high place, for you are to eat with me today. In the morning I will let you go and will tell you all that is in your heart.

10:1 Then Samuel took the vial of oil and poured it on his head, then kissed him and said, “Hasn’t Yahweh anointed you to be prince over his inheritance?

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* The World English Bible
http://ebible.org/web/

◇ Daily Mass Reading Podcast For January 13, 2024
https://bible.usccb.org/podcasts/audio/daily-mass-reading-podcast-january-13-2024

◇ Daily Readings January 13, 2024
http://www.usccb.org/bible/readings/011324.cfm

◇ Abiding Radio Instrumental (BGM)
https://www.abidingradio.org/radio/instrumental

◇ Today's Bible Story
http://todaysbiblestory.seesaa.net/

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